2018年12月11日火曜日

長短金利の逆転(逆イールド)と景気後退の歴史

米国の長短金利の逆転は、逆イールドと呼ばれ、景気後退の予兆とされる。

景気後退が起これば金融緩和政策が実施され、金利が下がる。金利が下がる局面では短期債券での運用が不利になる(満期を迎える都度、金利が下がるため)。そこで、景気後退が予測されれば短期債が売られ、利回りが上昇する。結果として長短金利差が逆転する。逆に言えば、長短金利差の逆転は、景気後退を示唆する現象である。

事実として、過去のデータにおいても、米国の10年債利回り(長期金利)と2年債利回り(短期金利)との差が縮小し、長短金利の逆転が起こった後に景気後退をしている。下図は、米政策金利、米国の長短金利差、世界株価および景気後退局面を示している。



画像出典:eMAXIS 投資環境ウィークリー|2018年12月10日号【日本、米国、欧州、オーストラリア】 2018年12月10日取得

更に長期間の「長短金利と景気後退の相関」は、Wikipedia(英語)で確認できる。歴史的に、短期金利が上昇して長期金利に追いついた局面の後、景気後退してきた様子が見て取れる。



画像出典:Wikipedia Federal Funds Rate compared to U.S. Treasury interest rates 2018年12月11日取得

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